機関銃

機関銃(マシンガン)とは?

実は機関銃、マシンガンという単語は非常に誤解の多い言葉であったりします。では単に機関銃と言った場合何を指すのでしょうか?一般的には連射の出来る銃はすべてマシンガンと呼びたくなってしまうかもしれません。現在兵士が持っているいわゆる自動小銃(アサルトライフル)も連発機能がありますが、それらは機関銃(マシンガン)とは呼ばれません。ではどういう違いなのでしょうか?

機関銃(マシンガン)と自動小銃(オートマチックライフル)

自動小銃のページでも述べた通り自動小銃にも連発機能があり、連射することができます。しかしそれは自動小銃の本来の目的ではありません。自動小銃(オートマチックライフル)の目的は正確な射撃によって敵を倒すという点にあります。その上で連発機能というのは命中率が下がり弾をすぐに消費してしまうので特定の状況下でのみ有効な機能です。

それに対して機関銃の用途は違います。一発ずつ狙った弾を送り出すのとは違い連射で敵を牽制するのが目的なのが機関銃です。自動小銃は基本単発で一発ずつ撃つのが前提ですが、機関銃は連射での射撃が前提です。そのため単発で撃つ機能がついていない機関銃もあります。

自動小銃でも連発で射撃ができますが、機関銃のように長時間射撃することはできません。それはどの銃でも弾を発射すると銃身が熱せられ高温になってしまうためです。短時間に大量の弾を撃つと銃身が熱によって真っ赤に加熱してしまい、銃身が曲がったり熱によって暴発する危険性があります。

そのため機関銃では連発が前提のため銃身が熱くなったらすぐ交換できるようになっています。またその銃身自体も長時間の射撃に耐えられるように小銃より肉厚になっているものが多いです。そして連続した射撃によって暴発が起こらないようにより機関部に熱が銃にこもりにくい機構になっていますが、この機構のため自動小銃より命中率が少し下がってしまうものが多いです。自動小銃では30発ほどの弾を込めることができますが、機関銃では連射が途切れないよう箱に入れた100発から200発の弾を装着できるようになっています。

そんな機関銃にも用途によっていくつかのタイプがあり、主に3つに大別されます。それぞれ見てみましょう

重機関銃(ヘビーマシンガン)

画像:世界中で使われているM2重機関銃

専用の3脚や銃架に設置して複数人で運用する機関銃を指します。大型で非常に重いため複数人で運用する機関銃です。戦車など車両や航空機にも多く搭載されています。初期の物は19世紀後半に発明されその後の第1次大戦において非常に重要な役割を果たしました。しかし非常に重いため簡単には動かしたり攻撃する歩兵と一緒に行動はできません。

このタイプの銃器は陣地の防衛に主に使われ、攻撃してくる敵に対し甚大な被害を出しました。このせいで第1次大戦は攻撃側が圧倒的に不利な戦いになってしまい、お互いが塹壕に篭って睨み合う長期戦となってしまいました。

軽機関銃(ライトマシンガン)

画像:自衛隊でも採用されたFN MINIMI (米軍名称M249)

重機関銃が重く複数人で運用する必要のあるものであったのに対し、軽機関銃は個人で運用ができるより軽量小型の機関銃を指します。重機関銃では重く簡単に動かすことができないため、味方の歩兵が攻撃する際には一緒に行動することはできません。そのため一緒に行動し攻撃に参加できる軽機関銃が開発されました。

汎用機関銃(GPMG)

画像:米軍の汎用機関銃FN MAG(米軍名称M240)

汎用機関銃とは重機関銃としても軽機関銃としても使用できる機関銃のことを指します。三脚などに設置して拠点の防衛において重機関銃のように使ったり、重い三脚などを取り外して一人で携行&使用が可能な中型のタイプの機関銃です。

またヘリや戦車などにも多く搭載されており、様々なところで利用されている機関銃です。